Dawah Activity Reports

2nd Ngopi-Picnic

富士の樹海を歩く。

第2回 Ngopi-Picnic (10月31日(日)曇り)となるこの日は、東京ジャーミーの下山茂先生を迎え、富士の裾野に広がる樹海を冒険するトレッキングツアーを開催。

下山 茂
東京ジャーミイ・トルコ文化センターの広報・出版担当。
1949年、岡山県生まれ。1969年、早稲田大学政治経済学部入学。大学在学中は探検部に所属。早稲田大学第二次ナイル川全域調査隊としてアフリカのスーダンへ渡り、ムスリムの村に滞在。帰国後、イスラム教に関する書籍を読み、国内イスラム教徒の留学生と交流を深める。イスラムの知識を学びながら27歳のときにイスラム教に改宗。ムスリム名はアブドゥル・カリーム。

大学在学中に探検部に所属し冒険家でもあった下山氏は、富士山の麓にあるブナの原生林に魅せられ数回樹海を探検していた。今回、数十年ぶりにこの樹海にあるブナの原生林の自然に触れながらのトレッキングツアーに講師兼登山ガイドとして企画。普段では立ち入ることができない富士山国立公園内へ諸官庁への許可を受け実現することが可能となりました。また、下山氏が加わることで普段では味わうことができない自然を感じるDawah活動となりました。

トレッキング中に雨が降り出したため、頂上まで行くことは断念し途中で折り返しとなりましたが、参加者の多くは樹海でのトレッキングを各自楽しんでいました。静岡から参加した家族は「子供たちと一緒に体験できたことはとても良かったです。次回は是非、頂上まで登ってみたい。」と話をしていました。研修生仲間と参加した男性は、「普段入ることができない場所に入り、山登りができたことや鍾乳洞を見れたことは良かったです。次回も参加して、頂上まで登りたいです。」と話をしていました。

昼はインドネシア料理で

トレッキングから富士河口湖マスジドへ戻り、婦人部が用意したインドネシア料理やお菓子を皆で食べました。早朝からこの日の為に婦人部の女性が各自で料理を分担し振舞いました。

ヒジャブ体験コーナー

マスジド前では、Dawah活動の一環として、日本人観光客へイスラムを知ってもらうためにヒジャブ体験コーナーを開催。珍しそうに見ている日本人にヒジャブを付けてもらいイスラム体験をしてもらいました。代表のTuti氏は、「ヒジャブ体験をしてもらうことで、より多くの日本人にイスラムを理解してもらいたいと思います。また、ヒジャブを被ることの意味とヒジャブへの興味を日本人が持ってくれると嬉しいです。」と語っていた。

日本への対話とムスリムとしての活動

下山氏は、参加した若者へイスラムの大切さと実践すべき行動の重要性を話していました。また、今回のトレッキングツアーとイスラム勉強会に遠くからもムスリムが参加できたことに感動していました。富士河口湖マスジドは、他のモスクと連携しながら、河口湖ならではの野外活動を組み入れたDawah活動を今後も続けていきたいと思います。

イスラムを学ぶ

日本国内のMuslim人口は増加傾向ではありますが、世界的にみると、まだまだMuslim人口が少数な国です。そのため、イスラムに関する学びの場も少ないのが実情です。
世界のMuslim人口が増加の一途を辿る中、イスラム教が注目を集めていますが、聖典の「コーラン」を読まずに偏った報道などでイスラムが誤解をうけているケースが見受けられます。正しくイスラムを認知啓蒙するには、出来るだけ多くの学びの場を提供する必要があります。また、同国同士のコミュニティにとどまらず、世界各国の方が一同に場を介することでイスラムを通じた文化交流を実現する必要があると考えます。Fujikawaguchiko Masjidでは多くの国・多くの方々にお越し頂き、学びの場・文化交流の場になることを推進しています。

About Ngopi-Picnic

「Ngopi-Picnic」は1年のうち第5日曜日の日に”Fujikawaguchiko Masjid”をセミナー会場として、浜松マスジド・静岡マスジドや他の近隣周辺にお住いのムスリムの皆さんを中心に全国各地からご参加をいただいているDawah活動イベントです。

【Ngopi-Picnic】とは?

「Ngopi」=コーヒーを飲む。「Picnic」=ピクニック
イスラムをわかり易く理解するために、難しく考えるのではなく、わかりやすく楽しく、コーヒーを飲むように皆で談笑しながら学ぼう、という意味が込められています。


【ゲスト講師兼登山ガイド】
東京ジャーミイ・トルコ文化センター 下山茂先生

【共催】
浜松マスジド、静岡マスジド、NU Shizuoka、富士河口湖マスジド 婦人部、JHCPO

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